図形問題を解いている生徒と話をしていると、「先生、その考え方がひらめきません」と言われます。
解けない人の解き方を見ていると、図の中に印がほとんど付けられていません。
『どうして付けないの?』尋ねると、「どこに付ければよいか分かりません」と。
問題文を読んで書かれている情報を図に印付けすることが出来ないのです。
出来ないと言いましたが、はっきり言えば付ける意識がないと言った方が良いかもしれません。
塾で練習するときは、私が言うから仕方なく付けるものの、宿題や学校ワークを解くときは、答えを書くことを優先してしまい、印付けをせずに考えようとして、それで分からないと諦めてしまう人が非常に多いです。
図形問題を解くには、問題文を読み、与えれた情報を図示したところからが問題のスタート。
この問題にどんな知識が使えるか、どこに補助線を引けばよいかを、瞬時に判断出来るかどうかで決まります。
解ける人は、全く同じ問題でなくても、今までに行ってきた知識を思い出してながら、手を動かして考えていきます。
解けない人は、ただ問題を眺めているだけで、手を動かしません。
入試では、図形問題の2点の割合(他はすべて1点)が高いため、図形が合否を左右すると言っても過言ではありません。
正直、図形問題はセンスが必要だと感じます。
解けないからと言ってセンスがないという訳ではなく、練習をすることで磨くことが出来ます。
ただ練習すれば良いのではなく、足りない知識を身に付けるための目的を持った練習が必要でしょう!