Myアシストとしては、開校1年という短い期間(多くの生徒は夏期講習以降の通塾のため実際は8カ月程)での入試でしたから、期待よりも心配の方が正直多くありました。
塾のスタイルとして、『自ら学ぶ』というコンセプトで行っているため、とにかく『悩んで手が止まる時間があるなら、まずはやってみよう』というように、それが正しいかどうかは別として、自分の思うことを表現してもらいました。
当然最初は、「間違えたくない」という思いから、書くことに抵抗を持つ人もいました。しかし、自分を表現してくれなければ、相手の考えが分からず、授業が成立しません。答えが合っていても本質的な理解がないと、問題文を変えられたら対応が出来ません!実際の入試問題はそれを要求してきます。だからこそ、『解ける』ではなく『自分の言葉で説明出来るようにする』ことを重要としてきました。それを繰り返していくことで、「練習だから間違えても当然!間違えた所をしっかり覚えれば良い!」という意識改革が生まれ、苦手な問題(特に条件英作文・自由英作文など)にも積極的にチャレンジしていけるようになりました。そのおかげで、点数は徐々に上がり始め、中には各担当の先生から、「○○くん、最近どうしたの? 出来るようになってきたね」と言われた生徒が何人も出てきました。
しかし、入試というものは、当日の点数だけではなく内申点との合算ですから、一緒に行っていない期間(2年生3学期・3年生1学期)の点数が足りず、学校では反対された生徒もいました。「先生、どうしたら良いですか?」と泣きながら塾に来た生徒もいました。その生徒たちには、今までのテストの結果と塾での頑張り、そして残り最後のひと踏ん張りが出来るかどうかを考慮した上でアドバイスをしました。ほとんどの生徒は、目標校に挑戦をしてもらいましたが、中には下げてもらうようにお願いした人もいます。
プロとして行っているからには、全員志望校合格をさせてあげることが、使命だと考えております。しかし、限られた期間の中で対策を行わなければならないため、人によっては目標校に到達しないうちに入試を迎えるという場合もあります。それが私の中でいつも悩まされます。『行きたい高校に間に合わせるために、無理をさせるべきかどうかを』
今年の入試結果は、1人を除いて合格した状況です。今回は上位校の倍率がどこも高く、そこを受験したメンバーが多かったので、この結果に対しては非常に満足です。ダメだった1人は、テスト中に体調不良となり、まともに受験することが出来ませんでした。いつも同じような点数を取っている生徒が合格したこともあり、ベストな状態だったら・・・。
合格した人も、後々聞いてみると、「倍率が高くて、結果を見るまでダメだと思っていました」という生徒が何人もいて、正直驚きました。だからこそ、合格の結果が分かったときの喜びは非常に大きく、その嬉しさをしっかり報告してくれました。結局、この一瞬を共有したいためだけにこの仕事をしているのだなと改めて感じた瞬間でした!
ただ、合格したから勝ち組とは、失敗したからダメだとは全く思いません。どれだけこの結果になるまでに努力を積み重ねてこれたかどうかが重要です。これで、人生が決まるわけではありませんし、むしろこの失敗を糧として、次の大学受験で活かしてくれれば問題はありません。私は、この子に対して出来る限りのサポートをしていきたいと思います。逆に合格した人は、合格がゴールとなり、入試で燃え尽きてこれから何もしなければ、この合格は全く無駄になります。そうならないためにも、現在高校の学習をさせて大変さを体験していただいていますが・・・
長々とまとまりのない文章を書いてしまいましたが、この結果をどのように書けばよいかとても悩みました。そのため、即日に報告出来なかったことをお詫びします。
今教室では、新年度に向けて新しい方が続々来ている状況で、来週から初授業の方も何名もいらっしゃいます。全員の方に満足していただけるように、全力サポートをしてまいります。目標校合格達成のためにも、早め早めの行動をしていきましょう!
今年の反省を踏まえて、来年こそ受験生全員が目標校達成するように、全力でアシストします!