こんばんは。能力開発センター富山本校 教室長の大野です。
オリンピック、やはり気になりますね。私は家にテレビがないので、インターネットで速報を見たり、ハイライト動画を見たりしています。
そんな中、インターネット上で少し話題になった言葉が「おめでとう」と「おつかれさま」です。
柔道で銅メダルをとった選手が「申し訳ない」などとコメントをすることに対して、いろいろとコメンテーターたちが話す中、元柔道日本代表監督の篠原信一さんは、「一般の人は『立派な銅メダル』と声を掛けてもいいと思う。ただ、私は、選手が金メダルのために4年、8年とかけて頑張っている姿を見ている。『おつかれさまでした』は言えても、どうしても『おめでとう』とは言えない」とコメントしていたそうです。
この気持ち、なんとなくわかります。高校時代、夏の甲子園の予選で負けた時に、応援に駆けつけてくださった先輩たちがかけてくださった言葉も「おつかれさま」でしたし、私たちが後輩たちの試合を応援に行って、負けた時にかけた言葉も「おつかれさま」でした。
最後の試合後は、球場の外で、応援にきてくれた家族や友人、そして先輩方にあいさつをして一礼します。そこでは、卒業したばかりの先輩たちが最前列にいます。あいさつをした後には、先輩たちが肩をたたいて「おつかれさま」と声をかけてくれます。その瞬間、2年間いっしょにやってきたことを思い出し、わざわざ県外の大学に進学した先輩たちも、全員応援に来てくれている感謝の気持ち、そして、それなのに勝つことができなかった申し訳なさから、涙があふれてきました。翌年は自分が声をかける番でした。
努力をし、そして自分が望んだ結果が出なかった人を目の前にするとき、自然に出てくる言葉が「おつかれさま」なのかもしれません。深い言葉です。