こんにちは。教室長の大野です。
「プレミア12」なんだかんだいって日本は3位になりましたね。「メジャーリーガーが出場していなから価値が低い」という声もあるようですが、世界大会であることは間違いありません。オリンピックでの野球、ソフトボール復活を望むのであれば、このような大会を大切に育てていかねばならないでしょう。
こんな話から始めるのは、私が小中高とずっと野球をしていたからです。(ちなみに愛知出身です)小学校時代は市内の強豪(県大会ではすぐ負ける)、中学校時代は地区の強豪(県大会ではすぐ負ける)、高校では県内の強豪(もしかしたら甲子園出場の可能性がある?)でした。
偶然ですが、進学するごとにだんだん強いチームに所属することになり、高校時代は県内では強い方だったので、いろんなチームと練習試合や公式戦で戦えました。当時の愛知県は、あとでプロ野球で活躍する選手が多く、オールスターに出たことがある選手だけでも、享栄高校には元西武の高木浩之選手、中京大中京高校(当時は中高高校)には元日ハムの稲葉選手、西尾東高校には中日の岩瀬投手、そして愛工大名電高校にはマーリンズのイチロー選手がいました。
その中で、残念ながらイチロー選手とは対戦経験はありませんが、あとの選手のいるチームとは試合をしたことがあります。
結果は・・・
高木選手のいた享栄には公式戦で0-10(5回コールド負け)、稲葉選手のいた中京大中京には練習試合で1-3(8回まで同点でねばったのですが・・・)
まあ、勝てるわけがないですよね。プロでも一流になる凄い選手たちを相手に公立の進学校が勝てるわけがないですよね。才能が違います。
しかし!
岩瀬投手と戦った時のことです。
(ここからは野球に興味のない人は「ふ~ん」でかまいません。)
左のスリークォーターから投げ込まれるストレートも速いし、何より右バッターの胸元に食い込むスライダーが厄介です。しかも、プレートの左端(バッターから見たら右端)から右バッターのインコースに投げ込まれた日にゃ・・・野球経験者なら想像もしたくないですね。そんな球、普通の高校生が打てるわけがありません。
(以上、岩瀬投手が投げる球がどれだけ「えげつなかった」かの説明でした。野球にくわしくない人、わけのわからない話ですいませんでした。m(_ _)m)
そこで監督の出した指示は「右バッターは外のストレートを右方向へ、左バッターはインコースのストレートを引っ張れ。スライダーは捨てろ(あきらめろ)」でした。試合に向けて、バッティング練習はとにかく同じことの繰り返しでした。みんな勝ちたかったので、必死に練習しました。
試合では、少ないチャンスをいかして3点をとり、それを守り切って3-1で勝つことができたのです。今でも覚えているくらい印象に残った試合です。(ちなみに私は代打で出場し、インコースのストレートに詰まってショートゴロで許してあげました。あれ?監督の指示と違う?ダメな選手でした・・・)
岩瀬投手といえば、全盛期には日本のプロ野球で日本人最高年俸をもらっていた超一流の選手です。高校時代で、しかも全国的には無名であっても、努力もすごいでしょうし、才能でもかなうわけがありません。しかし、それでも勝つことがあるからおもしろいのです。ラグビーW杯の日本VS南アフリカもそうでしたね。
「自分には英語の才能がない」「自分は勉強にむいていない」と思っている人がいます。それは百歩、いや5万歩ゆずってそうかもしれません。しかし、たとえそうであっても「なんとかする方法はないか?」と考えてみるのです。
生まれ持った「才能」だけで勝負が決まるのであれば、試合をする意味はありません。その時に持っている力だけで勝負が決まるのであれば、コンクールも必要ありません。受験も同じです。
大切な期末テスト(後期中間テスト)で結果を出すために、いろいろ工夫を考えてみましょう。
「才能」がないなら「努力」で勝つ!「実力」が足りないなら「作戦」で粘る!