こんにちは。教室長の大野です。
そろそろ自己紹介から始めなくてもいいのでは?と思いながらもとりあえず決まり文句から始めてみました。何かを始める時、「ルーティーン」があると始めやすかったり、うまくいくことってありますよね。ラグビーの五郎丸選手のポーズもそうですし、Perfumeや、ももクロも、水戸黄門、遠山の金さんも「お決まり」のフレーズがありますね。
さて、今日は「ながら勉強」について考えてみます。「ながら」と言ってもいろいろありますね。
「食べながら」「飲みながら」「テレビを見ながら」「ラジオを聴きながら」「音楽を聴きながら」「寝ながら」「お風呂に入りながら」・・・。最近は「Youtubeを見ながら」などという荒業も登場してきているようです。
さすがに「テレビを見ながら」「Youtubeを見ながら」はほぼダメでしょう。世の中には「それでも大丈夫」という人もいるでしょうが、ほとんどの人はやるべきではないでしょうね。
では、OKなのは?というと、場合によっては「お風呂に入りながら」と「寝ながら」は「あり」でしょうね。私も生徒に、「今日お風呂で、肩までつかって『健康で文化的な最低限度の生活』と10回唱えてからあがりなさい」と言ったりしますし、リスニングの音声をBGMにして寝るのも悪くないでしょう。
議論が分かれるのは「音楽」「ラジオ」ですね。
私はこれをすべて否定はしません。効果がある場合もあるからです。
ラジオの場合、放送が始まる時刻が決まっていますから、その時間には机に向かう「きっかけ」ができます。ただ、聞き入ってしまって手が止まったらマイナスです。
では音楽の場合はどうでしょう?
音楽の場合もラジオを同様に、聞き入ってしまって手が止まったらマイナスです。しかし、「お気に入りのアルバムを聴き終わるまでにこの科目を終える」などの時間の管理に使う場合はプラスになるかもしれません。また、最近はお医者さんも手術中に音楽を流すこともあるようで、一概に「集中力を下げる」とも言い切れません。
ただ、一つ言えることは、「暗記」をしている時はやめた方がいいでしょう。目で見て、手で書いて、口で発音し、耳で聞く。暗記はいろいろな感覚をフル活用すべきです。そんな時に余計な音が入るとさすがにマイナスになると思います。
また、静かな環境が勉強に最適かというと、そうとも限りません。まったくの無音状態は逆に落ち着かないこともあります。入試当日も、外を走る車や電車の音、鉛筆や消しゴムを使う音などいろいろな音があります。ある程度の音があった方が集中できる場合もあります。
私も中3の時に経験があります。愛知県で受験生をしていた私は、暖房に石油ファンヒーターを使っていました。ところが、3月が近づくと、それほど寒くなくなり、ファンヒーターをつけていると、暑くてたまらなくなるのです。それでファンヒーターを消したところ、「ボー」という音も消えてしまい、逆に気になって勉強に集中できなくなってしまいました。かといってつけたら暑いし・・・。そこで大野少年は考えました。「ラジカセ」(今の子どもたちは知らないでしょうが)で「カセットテープ」(これも見たことがない子ばかりですね)にファンヒーターの音を録音して、その音を流しっぱなしにして勉強したのです。頭がいいのか悪いのか・・・。
閑話休題
要は、私が今までいろいろな受験生を見てきての結論は、音楽やラジオの場合、「暗記には向かない」。しかし、「ボリュームを落としてBGMとして聞いていて悪影響が出ないならば問題はない。悪影響が出るのならばダメ」というところですね。