人間の血液型は、分類の方法によって、実は300種類以上もあるそうです。
今回はその中でも一番有名なABO式血液型について、説明します。
ご存知のようにABO式血液型では、血液はA型、B型、O型、AB型の4つの型に分けられます。
これは、赤血球表面の抗原とよばれる物質の有無と、血しょう中の抗体を調べることによって決められます。
A型の赤血球にはA抗原、B型の赤血球にはB抗原、AB型の赤血球にはA抗原とB抗原がありますが、O型の赤血球にはどちらの抗原もありません。
一方、血しょうには赤血球と反応する抗体があり、A型の血しょうにはB抗原と反応するB抗体、B型の血しょうにはA抗原と反応するA抗体、O型の血しょうにはA抗体とB抗体があります。ところがAB型の血しょうにはどちらの抗体もありません。
ちなみに、70万人に1人という低確率で、1人の人間が複数の血液型を持っていることもあります。
このような場合を「血液型キメラ」といいます。