計算ミスの原因は1つではないと思われるが、よく見る計算ミスの根本には同じ原因があるように思われる。
① よく中学生がする計算ミス
-3+10=-13
-3+10=10-3であるから、-13になるはずはない。
② よく高校生がする計算ミス
2×(3のn乗)=6のn乗
これは、n=2のとき
2×(3の2乗)=6の2乗
となると言っているわけだが
2×(3の2乗)=2×3×3であるから、6×6になるはずはない。
これらの単純な計算ミスの根本原因は、絶対的な演習量と頭の使用の不足である。
決して、頭脳が足りないわけではない。
まず演習量不足が、「このパターンはあまり見たことがない」という状況を引き起こす。
そして、このあまり見たことがないパターンに対して、ほぼ反射的に、数学のルールを無視して、自分にとって都合のよい独自のルールを勝手に作り、計算する。これが、頭の使用の不足である。
10+3を間違える人はいないし、2×3=6は簡単だ。
しかし、②でいえば、2×(3のn乗)はそもそもこれ以上、計算する必要はない。
このように演習量が少ない人は、正しい計算方法ではなく、あえて頭を使わずに済む、安易で間違った計算方法を学習する傾向にある。しかしながら、それでは当然、得点は伸びない。
このようなミスが見られた場合、自力では気付きにくいときは、当然ながらヒントや説明を与える。
その一方で、頭は使えば使うほど、鍛えられるものである。
また、人に言われて気付くよりも、自分で気付いて知識を獲得したほうが利益は大きい。
早くから楽をすることばかり学習するのもよくない。
私が、講師によるヒントや説明よりも、生徒さん自身が演習の中で得る気付きのほうが、より重要であると考えるのは、このためである。
アルゴ 天正寺校では、7/1(水)~8/31(月)の期間、夏期講習会を行います。
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