昨日、新しい内閣が発足しましたね。
ところで、この「内閣」という言葉ですが、明代の中国に由来します。
1402年、明の永楽帝が宮殿である紫禁城内の文淵閣に、皇帝の政治の補佐役を集め、協議させるための場所を設けました。
その場所のことを「内閣」と呼び、皇帝の補佐役は「内閣大学士」と呼ばれました。
それから500年近くの時を経て、日本で「内閣」という言葉を用いるようになったのは、明治時代のことです。
当時の日本では、イギリスの行政の最高合議機関である「cabinet(キャビネット)」のシステムを採用しようとしていました。
その英語の「cabinet」の日本語訳として、「内閣」を用いるようになったのです。
ちなみに、初代の内閣総理大臣は伊藤博文で、就任したのは明治18年(1885年)12月22日のことです。