「秋分」とは二十四節気のひとつです。
秋分の日では、昼と夜の長さがほぼ同じになりますが、厳密には昼が若干長いそうです。
この日を境に日の出が遅く、日の入りが早くなっていきます。
さて仏教では、あの世は西にあるとされ、太陽が真東から昇って、真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすい日と考えられました。
そこで、春分の日の前後3日間、合計7日間を「春の彼岸」といい、秋分の日の前後3日間、合計7日間は「秋の彼岸」といい、祖先供養の行事を行う風習が、日本にはあります。
ただし、そもそもの彼岸の始まりは、この時期に西方に沈む太陽を礼拝し、はるか彼方の極楽浄土に思いをはせたことと言われており、仏教のルーツであるインドや中国には、日本のような「お彼岸」という行事はないそうです。
ちなみに「暑さ寒さも彼岸まで」とは、春分の日を境に寒さが和らぎ、秋分の日を境に暑さも和らぐということを表した言葉です。
これからは、どんどん涼しくなっていきそうですね。