私たちは日頃から温度が高い・低いなどといった表現を使いますが、この温度で表される「熱」とは一体、何なのでしょうか?
この熱の正体は、物質を作る「原子」や「分子」の運動です。
動植物や金属・水などのすべての物質は「原子」や「分子」でできています。
たとえば、水は酸素原子1個と水素原子2個が集まってできた水分子でできていますが、これらの分子はとても小さく目には見えません。
しかし、たくさん集まると、私たちが普段目にしている「水」として見えます。
この原子や分子をくわしく調べると、常に振動していることがわかります。
この不規則な運動を「熱運動」といい、この熱運動の運動エネルギーが「熱」の正体です。
また、振動の激しさの度合いが「温度」であり、振動が激しいと「温度が高い」ということになります。
ちなみに、水に振動を加えると水の温度が上がるのは、加えた振動の一部が水の分子に伝わり、水の分子の運動が激しくなるためです。