こんにちは。教室長の大野です。
中学校では2学期期末テスト(富大附属と芝園では後期中間テスト)が近づいてきました。中3にとっては内申点確定前の最後の定期テストです。よい結果を出してあとは入試対策に専念したいですね。
さて、この時期、中学3年生は「志望校」で悩む人が増える時期です。そこで、志望校の決め方について思うところを書いておきます。
志望校を決める要素としては、
・自分の将来に関するもの(高専?工業高校?商業高校?普通科?)
・通学に関するもの(距離・かかる時間・費用など)
・高校生活に関するもの(部活動・校風・制服など)
があります。ここで「あれ?」と思う人もいるでしょう。
「成績は?」
実は、「成績」は「志望校」選択にはあまり関係ありません。「成績」が関係するのは「受験校」決定の場面です。
「志望校」とは、あくまでも「行きたい学校」です。「行きたい学校」を選ぶ時に、私は生徒によく「『変えられるもの』と『変えられないもの』を考えなさい」と言っています。
工業高校に入学して、将来弁護士になることはとても難しいでしょう。商業高校に入学して、将来薬剤師になることはとても難しいでしょう。就職のための資格を取るのなら、普通科に入学するよりも高専や実業系の学校に進む方がよいでしょう。「距離」や「通学時間」、「部活動」や「制服」などを、自分の力だけで変えることはとても困難です。よってそれらの要素は、現状から判断して選ぶことになります。
以上は「変えられないもの」(正確には、「とても変えにくいもの」)です。
では、「変えられるもの」は何でしょうか?
それは「成績」です。まだ内申書は確定していません。入試の点数もまだ決まっていません。まだこれから変えられるチャンスが残っています。
また、「無理して入ってついていけなかったらどうしよう」という心配も必要ありません。
私の過去の経験からしても、「無理して入学した」ことが原因で高校に「ついていけなかった」生徒は1人もいません。「ついていけない」原因は、「あきらめる」ことだけです。どの高校の先生に聞いていただいても同じ答えが返ってくると思います。入試で合格している以上、ついていけないことはありえないのです。ただし、「勉強のやり方」がおかしい場合は、いくら上位で合格してもついていくことは難しいでしょう。今ここで高校生の勉強のやり方については触れませんが、「やってはいけない勉強法」をしない限り、合格した高校で「ついていけない」ことはありえません。
願書を提出する「受験校」決定のその時まで「志望校」は「志望校」であり続けてよいのです。
「変えられる」可能性がある限り挑戦し続けることに意味があります。「志望校」に届かなくて悔しい思いをすることも、将来を考えると財産になることもあります。ただし、それは最後まで粘って悩み苦しみぬいた末に届かなかった「悔しさ」がなければなりません。
泣いても笑ってもあと3ヶ月と少し。どうせやるなら徹底的に苦しみましょう。少しの可能性にでもチャレンジしませんか?
「志望校をあきらめたくない」そんな受験生を応援します。