こんにちは。教室長の大野です。
昨日、12月19日(土)は金大附属中の合格発表でした。去年までは2月に入試が行われていたのですが、今年から日程が2ヶ月早まりました。能開の実績はというと、HPにもアップされますが、31名でした。全合格者が49名ですから、占有率は63.3%になります。
富山県でも開校以来着実に合格者を増やし、一昨年は富大附属中3名、昨年は富大附属中6名、福大附属中1名の合格者を出しています。今年も小6の受験生たちが、最後の追い込みに向けてがんばっています。
ところで、北陸は首都圏や関西圏と違い、中学受験についてはさほど盛んな地域ではありません。特に富山県は、富大附属中と片山学園中の2中学のみです。
「えっ、それって普通じゃないの?」と思われるかもしれませんが、市町村立中学校以外の中学校数が2校というのは、日本全国で最も少ない都道府県です。他県には、それぞれの地域の「国立大学附属中学校」があり、さらに「私立中学校」、そして富山県と鳥取県以外には「都道府県立中学校」があります。北陸で見ても、石川県には、金沢錦丘中学校、福井県には高志中学校があります。
では、県立中学校とはどういう学校なのでしょうか?
都道府県立の中学校には、3種類あります。
①中等教育学校(北陸にはありません)
②併設型中高一貫校(石川県:1校・福井県1校)
③連携型中高一貫校(石川県:1校・福井県4校)
そのうち、注目されているのが、「併設型中高一貫校」です。石川県では、県立錦丘高校に錦丘中学校が、福井県では、県立高志高校に高志中学校が「併設」されました。特に高志中学校は2015年開校の学校で、注目された入試(適性検査)の志願倍率はなんと6.07倍!定員90名に対して546人が出願し、545人が受験しました。今年はその反動なのかはわかりませんが、倍率は3倍程度になりそうとのことです。それでも3倍ですね。
なぜそんなに人気が出たのでしょうか?
理由は、高校受験をせずに「高志高校」に進学できることが大きいでしょう。福大附属中に入っても、高校受験はせねばなりません。しかし、「高志中学校」に入学すれば、「高志高校」にそのまま進級できます。
※「高志高校」・・・福井市にある普通科の進学校で、合格実績では藤島高校に次ぐ2番手の学校。富山市で例えると、「富山高校」のような、歴史と伝統のある名門校。
また、金沢錦丘中学校も最初はもたついていましたが、近年大学入試で効果が
富山県でも今年の9月8日の県の県立学校に関する委員会で県立の中高一貫校について議論がなされたそうです。富山県にできる日も近いかもしれませんね。
ちなみに北陸3県の中学入試日程は、
【富山県】
富大附属中学校 1/30(土) ※正式には「富山大学人間発達科学部附属中学校」です。
片山学園中学校 1/24(日)・2/7(日)
【石川県】
金大附属中学校 12/12(土) ※正式には「金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校」です。
石川県立金沢錦丘中学校 1/24(日)
星稜中学校 1/17(日)
北陸学院中学校 1/23(土)
【福井県】
福大附属中学校 11/21(土) ※正式には「福井大学教育地域科学部附属中学校」です。
福井県立高志中学校 1/16(土)
北陸中学校 10/25(日) 1/23(土)
福井工大附属中学校 11/7(土) 12/12(土) 1/30(土)
敦賀気比高校付属中学校 12/13(日) 1/17(日)
となっています。富山県以外の中学入試は早めですね。