こんにちは。教室長の大野です。
今まで更新できなかった分、もうひとつ更新します。
今回の富大附属中入試ですが、生徒たちから聞いた話を総合すると、
【志願者数・受験者数について】
男子:134名 女子:101名 合計:235名(受験番号がそこまでだったそうです)
これはほぼ例年通りでしょう。
ただし、当日の欠席者が男女それぞれ25名前後いそうです。また、富大附属小学校から他の中学へ進学する生徒が例年数名いますので、今年も合格者は85名前後になるでしょう。
ということで、男女合わせた実質倍率予想は、2.2倍前後です。
【問題について】
①算数(やや難)
出題傾向はほぼ例年通りです。しかし、少し難しかったようです。特に図形の問題では、「知っていて」「気づかないとできない」問題もありました。今年の附属中3年生に聞いてみると、「あっ、これ中1の時に数学の授業でやった」という声もありました。本当に得意な生徒は点を取れるでしょうが、難しい問題で時間をかけてしまうと苦しいですね。今日も入試が終わったばかりの生徒たちからいろいろ質問されました。
②国語(やや易)
記述の多い附属中入試ですが、今年は比較的書きやすかったのではないでしょうか。ただし、採点基準が厳しくなると、書いてあっても減点されてしまい、「きちんと」書けている生徒と、「なんとなく」書けている生徒では差が開くかもしれません。
③理科(普通)
各分野からバランスよく出題されています。奇をてらった問題は見当たらず、基本的で、かつ正確な知識が必要です。「ど真ん中に直球を投げてきた」感じですかね。語句を知っているだけでなく、実験のやり方の説明などができなければなりません。予想が外れたこととしては、「ノーベル賞」に関する問題です。梶田さんの受賞は出るかと思っていたのですが、田中耕一さんでした。月に関しては、「スーパームーン」にからめた出題がありましたね。
④社会(普通?やや難?)
例年通り資料はとても多いですね。ただ、出題は「ど真ん中」から少し外れたところが出ています。今回は、富山県とは関係の深い「北海道」に関する問題が出ましたね。北海道関連だけで大問1つは珍しいですね。歴史でも、複数の資料を関連付けて説明する問題はとまどった人も多かったのではないでしょうか。また、戦後70年ということで、戦中戦後史が出題されました。日米安全保障条約や、沖縄の米軍基地問題についても出題されていて、やはり時事問題に関心を持っている生徒でないと、難しかったかもしれません。
生徒からいろいろ質問されて、ぱっと見た感じと生徒たちの反応から思ったことをまとめてみました。
5年生のみなさんにとってはあと1年ですね。さあ、次は君たちの番ですよ。