こんにちは。教室長の大野です。
昨日はこの時期の三者面談で決定される、「私立の受験校」についてお話しました。
今日は、同じく決定される「富山高専受験」についてお話しします。
富山高専と聞いて、どんなイメージがありますか?もしかしたら、あまりなじみのない学校かもしれませんね。しかし、なかなか魅力のある学校ですので、まずは簡単に紹介しておきます。
【富山高専とは】
・6年制の高等専門学校
⇒卒業すると、「短大卒業」の資格を手に入れられる。
・「旧富山工業高等専門学校」と「旧富山商船高等専門学校」が2009年に統合されてできた学校
⇒本郷キャンパスと射水キャンパスに分かれている。
本郷キャンパスの学科間では第1希望・第2希望を願書に記入できる。
入試は同じ日に同じ問題で実施されるが、本郷キャンパスと射水キャンパス間で学科・コースの併願はできない。
・卒業後は、就職と進学が半々
⇒大学へは原則として3年生への「編入」になる。または「専攻課」へ進むこともできる。
※富山大学や金沢大学だけでなく、東京大学、大阪大学、名古屋大学などの超難関大学にも進学しています。
⇒就職状況は良好。
※石川高専は求人倍率が15倍であることを公表しています。富山高専も求人倍率はかなりよいと思われます。
・県立高校と併願が可能
⇒昔はできなかったのですが、今は県立高校と併願ができます。
簡単に紹介するとこんな感じですが、気をつけなければならないこともあります。
それは、「進路変更が難しい」という点です。
高専の場合、例えば「機械システム工学科」に入学した生徒が「薬剤師になりたい」と思っても、大学で薬学部に編入することはできません。また、もちろん「経済学部」や「法学部」などの文系の学部に編入することもできません。
ですから、高専へ進学する時には、自分が進む道をある程度は決めておく必要があります。
しかし、就職のメリットは大きいです。そこそこの大学よりも就職は明らかにいいです。進学についても、編入ならではのメリットもあります。
理系の道に進みたいと思っている生徒は検討してみる価値のある学校です。