こんにちは。教室長の大野です。
三者面談の話も今回が最終回です。今回は公立高校の一般入試についてです。
今回の三者面談で公立の一般入試受験校を「最終決定」することはありません。しかし、先生によっては、早期での「決定」を求められる可能性もあります。
高校入試は日本の中学生で、中高一貫校に通っている生徒を除けば98%以上が受験する試験です。高校へ進学しようと思ったときには避けて通れません。避けて通れないものであるならば、人生の中で「意味のある経験」にした方がよいと思います。
今志望校に十分学力が届いている生徒は勉強しなくてもよいのでしょうか?いいえ、高校入試は人生のゴールではありません。次には大学入試もありますし、就職という関門も待っています。重要な通過点ではありますが、「ゴール」ではありません。ならば高校での勉強に向けて準備を始めてもよいのではないでしょうか。中学校まで優秀だった生徒が高校で挫折することは珍しくありません。ならば、現在十分な学力があったとしても、準備を始めることはプラスになることはあってもマイナスにはなりません。
今志望校にギリギリ届くか届かないかの瀬戸際の生徒は、もっとも必死に勉強するでしょう。ただでさえ不安なのに、学校の先生からは「志望校を下げなさい」「落ちるよ」と言われて、落ち込むこともあるかもしれませんね。しかし、そういう不安と戦いながら自分の目標を目指して努力を続ける経験は、きっと後々の人生において生きてくるはずです。受験校を決めるのは2月でもいいのです。今はそういう不安の中で苦しむ経験という「将来の宝物」を大きく育てましょう。
さて、今志望校にまったく学力が届いていない生徒はどうでしょう。私は「徹底的に苦しんで後悔するべきだ」と思います。すべての生徒がそうとは限りませんが、まったく届いていない人は、今までの学習方法や学習量に何らかの問題がある人がほとんどだと思います。部活動や習い事が忙しくても時間を見つけて勉強してきた人や、ゲームやライン、インターネット、テレビ、マンガを我慢して勉強してきた人と、部活動や習い事を言い訳にして勉強しなかった人、いろんな誘惑に負けてしまっていた人が同じ高校に合格する方が私は「不公平」だと思います。ならば、今まで勉強から目をそらしてきた分、今から苦しみ、後悔しましょう。そして志望校には届くか届かないかはわかりませんが、とてもつらい努力をしましょう。そして「あとから勉強するとこんなにつらいことが待っていている」=「やらなければいけないことを後回しにすると酷い目にあう」ということを実感し、後悔し、高校では1年生のスタートからやるべきことをきちんとすることを決意しましょう。
せっかくの受験という経験、「合格」「不合格」よりも大きな人生の「宝物」を手に入れてほしいと思います。