こんにちは。教室長の大野です。
タイトル、意味深ですよね。今、いろいろな生徒の面談をしていて、この言葉を本当によく使います。
たとえば、「私は理科が苦手です」という生徒がいますが、「苦手」にもいろいろあります。大きく分けると、
①暗記が苦手
②理科の計算問題ができない
③説明する問題ができない。
の3パターンです。
まず、③はレベルの高い「苦手」です。暗記もできて、計算も大丈夫なのですから、そこそこ点を取っている生徒です。レベルの高い「苦手」については、別の機会に述べます。
①は暗記のやり方を覚えれば解決する「苦手」です。暗記には「やり方」があります。覚えられないのは「やり方」がわかっていないだけです。しかし、「頭が悪い」から覚えられないと「誤解」し、「思い込んでいる」生徒がいるのです。だから、まずはその「誤解」を解くことから始めねばなりません。
では、どのように「誤解」を解くのでしょうか?
それは、「論より証拠」です。たいていの場合、30分あれば「覚えられない」が「誤解」であり、実は覚えられるということを証明できます。あとはそのやり方に慣れていって定着させるのですが、これには1ヶ月くらいかかる場合があります。ただし、これをきちんとやると、ほぼ暗記は解決します。
では②はどうでしょうか?
②は「算数」に問題がある場合がほとんどです。
たとえば、「光・音」や「地震」「運動」の分野では「速さ」の考え方が必要です。また、「濃度」「湿度」「飽和水蒸気量」では「割合」の考え方、「化学反応式」「電流」では「比」の考え方が必要です。これらは小学5年生~6年生で習う範囲です。ここがわかっていないと、いくら理科の勉強をしても、できるようにはなりません。実は算数に問題があるのに、理科が苦手だと「誤解」しているのです。
ということは、②を解決するためには、算数の勉強が必要になります。それなのに、「理科」が苦手だから「理科」の勉強をするわけです。すると、いつまでたってもできるようにはなりません。
「苦手」なのは「能力」の問題だと誤解したり、思い込んだりせずに「やり方」の問題と考えると、解決の糸口が見えますよ。