こんにちは。教室長の大野です。
前回に続いて、「国語が苦手」ということについて考えてみます。前回は「漢字」を取り上げました。文法にもコツはありますが、今回は「点数」についてお話します。
まず、「国語が苦手」という人は、なぜ「苦手」と思っているのでしょうか?
おそらくほとんどの人が、「点数が取れないから」と答えるでしょう。
では、点数を取れない原因は何でしょうか?
考えられるいくつかの原因の中で、比較的解決しやすいところがあります。
それは「探す手順」と「表現の仕方」です。
①「探す手順」
「そんなはずはないだろう」と思う人も多いと思いますが、国語が苦手な生徒の中には、「文章を読まない」生徒がいるのです。もちろん、読む量が「0」ではありません。しかし、―線の前後だけを読んで問題を解いている生徒が少なからずいます。確かに簡単な問題などはそれでも「答えの根拠」となる部分が見つかる場合もあります。しかし、―線と「答えの根拠」が離れている場合には見つけることもできませんし、その問題を文章全体の中でとらえることができず、「木を見て森を見ず」状態に陥ってしまいます。
また一方で、―線の近くを見ない生徒もいます。―線の近くを探さずに、かなり離れたところから答えを探そうとしているのです。
では、どうするかというと、文章を読んでいきながら、―線にたどりついたら、「まずは」―線の周りから「答えの根拠」を探し始めます。見つかれば答えを書きます。しかし、適切なものがないときは、その場所にこだわらずに読み進めましょう。すると、意外に離れた場所に「答えの根拠」があることが少なからずあります。
当たり前のことですが、意外にこういう生徒も多いのです。
やはり本文は通して読むことをおすすめします。読むのが遅く、「全部読んでいると時間がなくなる」場合にも、「早く読んで理解も下げないコツ」もあります。
まずは「探し方の手順」を変えてみてください。