こんにちは。教室長の大野です。
このシリーズ、3回目ですね。今回は、「表現の仕方」についてお話します。
国語の点を取るためには、「わかる」だけではダメです。きちんと「表現」することが必要です。せっかくわかっていても、表現の仕方が間違っているために×になったりまたは減点されることがよくあります。
では、どうすればよいのでしょうか?
原則は
A「日本語として当たり前の答え方をする」
B「採点者に推測させてはいけない」
C「人に伝えることを意識する」
の3点です。
A「日本語として当たり前の答え方をする」
これは理科や社会でも同じです。いいえ、英語や数学でもこの考え方は大切にしてください。
例えば、「三角州や扇状地はどのような場所に形成されるか。」という問題を考えてみます。
考えるのは「疑問詞」の部分です。「どのような場所に形成されるか?」と聞かれているのですから、
「○○場所」または、「○○場所に形成される」と答えるべきです。
それを「○○ところにできる」などと書いている人は、間違ってはいませんが、答え方の意識が低い人です。そういう人は、国語の問題でも減点されることが多いでしょう。
B「採点者に推測させてはいけない」
例えば、
「太郎がスキップをしたのはなぜですか?」
という問題があり、
「声をかけてもらったから。」
という答えが書いてあったとします。
答えを書いた本人はわかっていますし、採点者も当然文章を読んでいますからわかります。しかし、今このブログを読んでいるみなさんは何のことだかさっぱりわかりません。そういうときに採点者は「誰に声をかけてもらったの?」「声をかけてもらったというだけ?」と心の中で「突っ込み」を入れながら「×」にします。
正解は、「鈴木先生に声をかけてもらってうれしかったから。」のように具体的な答えになります。
C「人に伝えることを意識する」
例えば、「この場面での花子の心情の変化を説明しなさい。」という問題があり、
「もう一度挑戦しようと決意した。」
という答えを書いたとします。これも×になる答えです。
「ライザップ」のCMをイメージしてください。筋肉ムキムキの男の人が写っているだけでは、見ている人には伝わりません。もともと「ぽっちゃり」していた映像を見せ、次に「筋肉ムキムキ」になった映像を見せると、見ている人に伝わります。
ということは、心情の「変化前」と「変化後」を書かないと正解にはなりません。
「レギュラーになることをあきらめていたが、もう一度挑戦しようと決意した。」
が正解の形になります。
能開の授業では、そういうことも教えています。